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「イブのコレクション」   


 祐二はカレンダーを数えている。涼子と知り合った日から今日まで、三ヶ月がちょうど経っている。カレンダーのページを進めて残りの日数を数える。あと一月だ。一月で二人ではじめてのクリスマスを迎えることになる。カレンダーには涼子の手で赤いハートマークが付けられている。いつつけたのだろう。マンションのベランダから見える歩道のポプラ並木が黄色く色付きはじめた頃には、この卓上カレンダーは祐二のパソコンの右となりに置かれていた。夏前には存在しなかったカレンダーだ。いつか涼子が置いていったのだと思う。それがいつなのか は思い出せないけれど。でも、涼子が寂しげに言った言葉は祐二の胸に残っていた。 「祐二は一緒にいてくれるよね」

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